職業体験という試み

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先日、昨年末に会社で主催した「親子ノートパソコン分解講座」に参加された親御さんから電話がありました。
「パソコン部の生徒たちに分解講座を体験させてあげたいのですが、参加させてもらえないでしょうか?」

そう、その親御さんの職業は中学校の先生、そして、パソコン部の顧問だったのです。
先生自身があまりパソコンに詳しくないらしく、今までタイピングぐらいしか体験させてあげられていないと嘆いていたのでした。

私の心は大きく動きました。
がしかし、親子ノートパソコン分解講座は小学生を対象としています。誠に残念ながら、お断りせざるを得ない状況でした。
でも、私には、せっかくの縁をこのまま終わりにすることはとても抵抗がありました。
「何か提案出来ないか考えますので、数日お待ちください」とだけ言って、電話を置きました。

その提案の答えは、「職業体験」でした。
上司に相談したところ、「生徒を会社に招待して現場を見せたらいい」、そして、「作業を体験したり、従業員とランチして、パソコン修理とはどういうものなのか肌で感じてもらえば良いのでは」と言うのです。

私が、「親子ノートパソコン分解講座」を中心になって開催し続ける理由。
それは、子供たちやお父さん、お母さんの笑顔を見るのが楽しいから、だけではありません。
スタッフとして従事する会社の従業員の意識が変化すると信じているからです。
パソコンの修理は、マイナスイメージからスタートします。パソコンが故障して気持ちのいい人はいないはずです。クレーム気味に問い合わせて来られる方も少なくありません。

そうした環境で、いかにして、そこで働く人間に誇りや夢を持たせられるのか。

ここ数年、私自身の問題として、そして、きっと私だけではないとの思いから、意を強くしていました。
次代を担う生徒たちが、私たちの会社を訪れ、従業員と交流することでどんな化学反応が起こるのか。

「職業体験」を実現させるべく、動き出しました。

 

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